静岡県浜松市方面へ配送手配しました、撫子(ナデシコ)の寄せ鉢です。12種類のナデシコの鉢植えを大きめなバスケットに寄せてギフトにしました。
何れも山梨県産の可愛い撫子です。こうして改めて見ると、いろいろな色合いの撫子があって可愛いです。
ナデシコと言えば一般的には日本原産の「カワラナデシコ」のように草丈の高いもののイメージがありますが、日本に流通している鉢植えでは、ガーデニング用に品種改良された草丈の低いものが主流です。
撫子は世界中に分布している多年草で300種以上あります。現在でも品種改良が行われているので、まだまだ増えそうです。
現在では撫子(ナデシコ)よりも広く知られている「カーネーション」は、撫子を交配して作られた園芸品種だということは、良く知られています。同じくらい有名なカスミソウもナデシコ科の植物です。
日本での撫子の花言葉は「純愛」「無邪気」「思慕」等です。色や品種・国によっても花言葉が分けられているようです。
日本では奈良時代末期頃に成立された「万葉集」等に収められている和歌で、こどもや女性にたとえられて古くから多くの撫子の歌が詠まれています。「大和撫子(やまとなでしこ)」という言葉も、日本の女性を表す言葉として現在でも通用しますね。
秋の七草といえば、ハギ、キキョウ、クズ、フジバカマ、オミナエシ、オバナ、ナデシコの七草になりますが、万葉集に収められている「萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなへしまた藤袴 朝貌の花(山上憶良)」という歌等・・がルーツになっているとも言われています。
古くから日本人には親しみの深い「撫子の花」。切花ではカーネーションやカスミソウの陰に隠れているようなイメージがあり、市場での出荷量も少ないのが現状です。
この可憐な花にもう少し光を当ててみてもよいかもしれませんね。