2016年2月8日月曜日

弔問



生前お世話になった友人宅への訪問。
今日は特別な一日になりました。

亡くなった友人との思い出と、深い
しみを抱えながらも気丈に振舞う
ご高齢のお父様の姿に胸を締め付け
る思いでした…

友人と交わした何気ない会話や表情
が、時々頭をよぎります。光が届か
ない深い海の底のような場所から抜
け出すことが出来ずに、一人悩んで
いた友人。救い出してあげることは
出来ませんでした。

大正生まれのお父様は目の奥の方に
自分の感情隠して、亡くなった子
供の最後の姿と心境、これからの生
活のことなを淡々と私達に語って
くれました。

数年前に奥様を亡くされて、子供に
も先立たれた父親の心痛は計り知
ない…

人は経験を積み重ね、幾つもの悲し
みや悩みを胸に抱えながらどんなに
辛くても、最後まで試練を乗り越え
続けなければならないのでしょう。

辛いだけに思える人生でも、辛い経
験を積んだ分だけ、時々訪れる静か
で些細な喜びはとても深いものにな
ると信じたい。お父様の人生を応援
します。