昨年の1月に鉢植にしたクリスマスローズの苗
が生長して、ようやく花が付きました。
クリスマスローズの名で一般的に日本で出回って
いるものには2種類あります。
一つは『ヘレボルス・ノイガー(ヘレボロス・ニゲル)』
もう一つは『ヘレボルス・オリエンタリス・ハイブリッド』
英名でクリスマスローズと呼ばれているのは‘ノイガー’
(ニゲル)です。こちらは12月頃から咲始めます。
日本でメインに流通しているものは‘オリエンタリス’の
方で、花が咲き始めるのは2~3月頃です。
英名で‘レンテンローズ’と呼ばれています。
ですから、今回咲いたものは、レンテンローズの方
です。
写真からも分かるように、レンテンローズの花は
やや下向きに咲くものが多いです。
それに対して、クリスマスローズの花は正面を
向いて咲くものが多いです。
一度、花が咲き終わったら落葉樹の下に地植えに
してやるのがベストです。夏の直射日光を避けるこ
とが出来て、冬は良く陽があたり、株も大きく育つか
らです。
地植えが出来ない場合は、2回りほど大きな鉢に
植え替えてやって、置く場所は木陰か、木陰に似た
環境のところで育てるのが良いでしょう。
病気や害虫の心配はあまりありませんが、たまに
虫の幼虫などが付いて、葉を食べてしまうことがあ
るので、その時は取り除きましょう。
用土もあまり選ばず、市販の培養土で十分ですが
鉢植えの場合、浅植えにすると根が出てしまって
育ちが悪くなるので、深めの鉢に植えて、表面にも
薄く土を被せてやりましょう。
根気よく育てていけば、毎年株が大きくなるにつれ
花数も多くなり、花の表情も変わってきます。
下から撮ってみました。 小豆色の花弁のような部分はガクです。グレー色の
部分が蜜腺(虫を呼ぶ器官・花弁の変化したもの)。白色の部分が雄しべ。
真ん中の飛び出た部分が雌しべです。
受粉すると、蜜腺と雄しべはすぐに落ちてしまいますが、ガクと雌しべの部分
は残ります。
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明りの下で見ると、ガクの表面に葉脈のようなものが浮いて見えます。
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