2011年10月1日土曜日

秋明菊

キンポウゲ科アネモネ属(多年草)の

秋明菊 』です。

原産地は中国(日本)で

ジャパニーズアネモネともいいます。

こちらは八重咲きです。


アネモネ同様に

白い“花弁のようにみえるもの”は

花弁ではなく萼片が花弁状に変化した

もので、花弁はありません。







ご覧のような八重咲き種では、額編だけ

ではなく、雄しべも変化して花弁状になっています。


生育場所としては、半日陰でやや酸性気味の湿っている土壌が向いています。


日本のように雨が多いところでは、土壌は酸性寄りに

傾いてきます。一般的な植物の性質として、弱酸性の土壌が生育に適しています。

ですから、地植えにする場合には日本の土質はいいのです。


土質がアルカリ性気味のところでは、生育が悪くなるので

窒素肥料やピートモス等を使用して、弱酸性土壌への改善が必要です。

逆に、アルカリ土壌に傾けるためには、石灰や苦土石灰を

混ぜ込みましょう。


土壌の酸性度を表す記号としては、pH(ペーハー)値が使われています。

0 pH~14 pHまであって、pH7が中性です。

pH7よりも数が小さくなるほど、酸性が強くなります。逆に

pH7よりも数が大きくなるほど、アルカリ性が強くなります。


鉢植えなどで育てる場合も、市販の培養土等を使用する場合、裏面のpH値を

参考にして、土づくりをしましょう。


秋明菊は、冬は地上部は枯れてしまいますが

多年草なので、春になれば新しく芽吹いてきます。

上手に育てられれば、株が徐々に大きくなり、花数も増えて、見栄えの良い

ものになります。