『 秋明菊 』です。
原産地は中国(日本)で
ジャパニーズアネモネともいいます。
こちらは八重咲きです。
アネモネ同様に
白い“花弁のようにみえるもの”は
花弁ではなく萼片が花弁状に変化した
もので、花弁はありません。
ご覧のような八重咲き種では、額編だけ
ではなく、雄しべも変化して花弁状になっています。
生育場所としては、半日陰でやや酸性気味の湿っている土壌が向いています。
日本のように雨が多いところでは、土壌は酸性寄りに
傾いてきます。一般的な植物の性質として、弱酸性の土壌が生育に適しています。
ですから、地植えにする場合には日本の土質はいいのです。
土質がアルカリ性気味のところでは、生育が悪くなるので
窒素肥料やピートモス等を使用して、弱酸性土壌への改善が必要です。
逆に、アルカリ土壌に傾けるためには、石灰や苦土石灰を
混ぜ込みましょう。
土壌の酸性度を表す記号としては、pH(ペーハー)値が使われています。
0 pH~14 pHまであって、pH7が中性です。
pH7よりも数が小さくなるほど、酸性が強くなります。逆に
pH7よりも数が大きくなるほど、アルカリ性が強くなります。
鉢植えなどで育てる場合も、市販の培養土等を使用する場合、裏面のpH値を
参考にして、土づくりをしましょう。
秋明菊は、冬は地上部は枯れてしまいますが
多年草なので、春になれば新しく芽吹いてきます。
上手に育てられれば、株が徐々に大きくなり、花数も増えて、見栄えの良い
ものになります。