サボテンをイメージして、絵を描かせると
こんなサボテンを描く方が、多いのではないでしょうか。
もっとも、このサボテンは“ ウチワサボテン ”の近縁種で
ぺらぺらに薄いのですが。
ウチワサボテンは
サボテン科〈オプンティア属〉のサボテンです。
〈オプンティア属〉は
サボテン科のたくさんある属の中でも
最も多くの種類を擁する属です。
ウチワサボテンは通常、鋭い棘があり、触ると厄介なのですが
この近縁種の“墨烏帽子”は、棘がとても小さいので触っても痛くありません。
バンザイしているような、形のユニークなサボテンは、暑さ・寒さともに強くて
乾燥にも耐えますので、この真夏から育てる観葉植物としては最適です。
ウチワサボテンには果実が食用になるものが多く、淡いグリーン色をした果実で
味がさっぱりしたものから、濃いオレンジ色をした果実で、濃厚な甘味があるものまで
品種によって味は様々です。日本ではあまり馴染みがありませんが
メキシコやヨーロッパなどの市場へ行くと当り前のように並んでいます。
【他にもベトナムや台湾などでは、同じサボテン科で“ サンカクサボテンの果実 ”の
“ ドラゴンフルーツ ”がよく食べられており、果肉の色は赤と白があって
いずれもあっさりとしたクセのない味で、細かい種もありますが
シャリシャリした食感もよく、冷やして食べると、とても美味です。】
ガラパゴス諸島では「ゾウガメ」や「リクイグワナ」もウチワサボテンを主食にしているように
ウチワサボテンは人間以外の動物にも食料として利用されています。
日本では主に観賞用として利用されている“ウチワサボテン”ですが
自生地に行くと主に食料として、利用されていたりもする人気者!です。
大きく育てて、果実を収穫できたら楽しいですね。