2011年3月26日土曜日

頭状花序(とうじょうかじょ)

季節を問わず人気の高い“ ガーベラ ”

必ずと言っていいほど仕入れる切花です。

「ミニガーベラ」は花束やアレンジに使うと

可愛くまとまりますし

「大輪ガーベラ」はバラにも負けない存在感が

あります。

色や形も豊富で、様々な用途に合わせて使い分けできて

便利です。

最近は青い色素を吸わせてできた、青ガーベラなども

よく見かけます。


ガーベラ等の【キク科の花】は小さい花の集まりで

できています。・・・ 頭状花序(とうじょうかじょ)

花びらにみえるのが、それぞれがひとつの花で

真中の黄色い部分も小さい花の集まりです。

分解するとそれぞれに雄しべと雌しべが付いていて

面白いです。

毎日、観察していると小さな花が外側から内側に向かい

徐々に咲いて、膨らんでゆくのがわかります。

少しずつ咲いてゆくことで、受粉される確率を

高めているようです。

因みに大きなヒマワリ(キク科)などでは

外側の小花が咲き始めてから中心に近くまで

咲くのに1~2ヶ月くらいかかります。


キク科は世界に2万3千種以上あり、被子植物の

なかでは最も繁栄している植物です。

キク科の起源は南アメリカで

〈4000~3000万年前〉以降に

凄い勢いで多様化したようです。

今もなお、増え続けている“キク科の繁栄”は

キク科の祖先が“頭状花序”を獲得した時に

始まったといわれています。


店内を見回すと確かにその繁栄ぶりが分かります。